ニシウリDiary

鳥や動物のオリジナルジュエリー&グッズ“HEE-HAW”の作品紹介と 自然観察や我が家のインコの話題など

ツグミと木蓮



ずいぶん前になりますが、銅版画のセミナーに参加して作品を作りました。
ジュエリーのエッチングという手法のうんと大きいバージョンです。
庭の紫色の花が咲く木蓮にやってくるツグミをモチーフにしています。
昔の作品なのでツグミの模様が変だったり(頭がハゲっぽい;)構図も寂しかったりするのですが、作業がとても楽しく想い出深い作品です。

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こちらが原版の銅板です。
凹ませた絵の部分にインクを詰めて、銅板の上に紙を載せて大きなプレス機で回すと上の画像のように転写されます。
凹ませる部分をよけて液体状の保護材を塗り、細い線は保護材が乾いてからひっかいて硝酸液に浸し腐食させます。

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翼の部分の拡大です。
スクリーントーンのような中間色は、保護材に松ヤニを使っています。
松ヤニを砕いた粒をちらしているので、保護されない部分が細かく腐食されます。
保護材の使い方と腐食時間のずれなどによって濃淡をつける、結構気の長い作業です。

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刷り上った作品は、押し付けた銅板の厚みだけ絵の部分が凹みます。
この味わいが何とも良いのです。
作業する環境がないので銅版画は結局出来ず仕舞いですが、機会があればまた作ってみたいものです。

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今年も餌台を吊るしている紫色の木蓮に、花が咲きました。
この版画を作った頃は木に刺しているリンゴを、ヒヨドリの目を盗んでツグミが食べに来ていたものです。
でもワカケホンセイの数が増えた頃から、気の弱いツグミがこの木にやってくることはほとんどなくなってしまいました。
そのため今年はヒマワリを少量にしたところ、ワカケは来なくなりましたがカワラヒワとシメも来訪が少なくなってしまいました。
うまくいきません;

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おまけ。
ここ数日の暖かさで、ハナカイドウもそろそろ満開越えです。

ゴム型


先日、鋳造屋さんから量産されたペンギンペンダントが上がってきました。
画像はゴム型を開いたところです。

ゴムの間に原型をはさんでプレス機で焼成し、メスで切り開いて原型を取り出します。
この作業を一度やらせてもらったことがありますが、ゴムを開いていくのにとても力がいるし難しい~
ご自分でゴム切りまでされるアーティストの方もいらっしゃいますが、肩を痛めたことがある私にはつらすぎるので、鋳造屋さんにお願いしています。

このゴム型には直接金属が入ることはありません。
ゴム型の側面に空いている穴からどろどろに溶けたワックスを流し込むと、原型と同じワックスがたくさん作れます。
それをツリー状にくっつけて金属に鋳造するという工程です。
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現在ポケットアート目指して加工中です!
これと同じシリーズでインコ・文鳥さん系も制作予定です。

WAX


前回は打ち出しの紹介をしましたので、今回はWAX(ワックス)の作業を載せてみようと思います。

ワックスには硬さや粘りなどが違ういろんな色のものがあり、それぞれ板やチューブの形で売っています。
使いやすさやデザインに応じて使い分けできるようになっています。
こちらの画像はブルーのワックスで削っている途中ですが、こんな道具を使って形を作っています
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左上は厚みを測るゲージ、右手前からスパチュラ・ヤスリ・彫刻刀など。
スパチュラは歯医者さんの道具なので見かけた方もいらっしゃるのでは?
実際はもっとたくさんの種類のヤスリや電動工具も使います。
今回は板に模様を彫っているのですが、厚みが薄くなりすぎないようにゲージで測ったりライトに透かしながらの作業です。
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中心のへこんだ部分だけ厚みが落ちています。
この原型を業者さんにお願いして金属に鋳造してもらい、仕上がったものを削ったり磨いたりして完成させます。

今回は金属になった段階で銅や真ちゅうをロー付けして、いろんな種類のペンギンシリーズを作る予定です。
6月のポケットアートに出品予定しています。
最近いろいろ展示を見てきたおかげで、ようやくエンジンがかかってきたかな?


打ち出し作業


打ち出しとは松ヤニで固定した1枚の板を、タガネという鉄の棒で叩いて膨らませながら形を作っていく作業です。
この道具はピッチボールといって、鉄の器の中に松ヤニ・地の粉などを混ぜたものが入れてあります。
大きさといい厚さといいビビンバの器にそっくりなので、韓国料理屋さんに行くといつも「仕事しろ!」と言われてる気がします(笑)
画像は松ヤニの表面を溶かして作りかけの作品をヤニづけしたところ。
膨らませる作業を終え、今度は表面から平らなタガネを使ってぼこぼこになったところを押さえていきます。

時間はかかりますが、仕上がるとなかなかうれしい作業です。
平らな板がここまで延びるのか~と最初は感動しました。
以前ご紹介した鍛金はこの延長線上にある、もっと大きな作品を創るための技法です。
次回はワックスの作業を載せてみたいと思います。






暇を見つけて


ミニカのつぶいんこシリーズ、オカメやセキセイはじめずいぶん種類が増えてきました。
しかしはじめは編んでいるワイヤーがくるくるになって放り投げたり、編んでいる途中でワイヤーが切れまくったり、ここまで来るのに長い道のりがありました。
ビーズのストックが増えまくり、今やタンスの中は服を押しのけビーズが占領する状態です。
画像はつぶいんこの羽パーツ。
時間がある時ちくちく編んでます。
レシピはミニカの頭の中なので、ニシウリには作り方全くわかりません~

↓増殖するビーズたち
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いろいろな材料



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「どうやって作っているのですか?」とよくご質問をいただきますので、簡単ですが作り方について書いてみようと思います。
ジュエリーの制作方法にはいろいろあるのですが、私の場合1つは地金から制作するタイプ。
1枚目の写真に写っている銀や銅の丸線・角線・板(地金と呼んでいます)を糸鋸で切り、火で何回もやわらかくしながら木槌・金槌・ヤスリなどで成型していく方法です。
以前ご紹介した作品ではハリネズミリングや文鳥・サザナミインコのペンダントTOPなどがこの制法です。
一方ロストワックス、キャストという制作方法があります。
2枚目の写真に写っているワックスという色つきローソクみたいなやわらかいものがありまして、これを歯医者さんが使うスパチュラやヤスリで削って金属に鋳造します。
チューブ型のものは必要な長さに切ってリングの原型作りに使用します。
ムササビやウサギのペンダントTOPがこちらのタイプで作っています。

一般的には地金ものはエッジをシャープにしたいものや1点ものなどに、ワックスはボリュームのあるデザインや型取りして複数作りたい時などに使います。
その時々の作りたいデザインに合わせていろいろ使い分けをしています。




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まとめ